JIS S 0032-2003 日本語文字の最小可読文字サイズ推定方法
この規格は知りませんでした。
JIS S 0032:2003 日本語文字の最小可読文字サイズ推定方法
独立行政法人産業技術総合研究所[LINK]が検討したようです。
簡単ですが内容にも触れています。[LINK]
ユニバーサルな観点から制定しているようですね。
書類ベースなら
視距離30cmぐらい?光度計無いのでちゃんとは計算できないけど
紙やモニタベースなら
40〜50歳なら ゴシック体で4.5pt 明朝体で5ptぐらいかなぁ
計算式において
書体と画数で指数の重みを変えていますので
画数の多い文字が多い場合は1pt〜2ptサイズを上げる必要がある計算ですね。
また
『読みやすさの評価』を『参考』として記載しています。
■相対的な文字サイズ
■文字の余白
■行間余白
を考慮して
■『読みやすさ』を6段階評価します。
項目毎にややこしい計算がありますが
計算結果で
ちゃんと上記の表に当てはまる事になっています。
このJIS
JIS S 0032に取り組むためには
いくつかのポイントがあります。
『ターゲットになる年齢』の最高齢をどこまでにするか?
『環境変数』の『どこを妥協値』とするか?
で
サイズに違いが生じますね。
制作サイドとして『知っておいても良い』事項って事でしょう。
もちろん
公共な書類等を作成する場合には
意識する必要がある事項になりますね。
このS 0032 は一部の条例や法律で組み込まれています。
例えば
東京都の条例で[LINK]
『東京都消費生活条例に基づく品質等の表示』
の中に記載があります。
『表示の方法その他表示に際し事業者が守るべき事項』
の中に
------ここから
〈高齢者にも読みやすい文字〉
表示に用いる文字については、上記に定めるほか、日本工業規格 S0032(高齢者・障害者配 慮設計指針-視覚表示物-日本語文字の最小可読文字サイズ推定方法)の趣旨に則り、高齢者 にも読みやすい文字等を用いるように努めること。具体的には、可能な限り大きな文字を用い るほか、字間や字体を工夫することにより、消費者にとって重要な情報を強調して表示するこ となどが望ましい。
------ここまで
これは条例ですので
あまりにも小さい文字を使ったり
文字間をツメツメな読みにくい文章で組むと
条例違反となりますね。
(実際にはヨッポドでなければ怒られはしないとは思いますが)
入稿される原稿で指示が無い場合でも
上記の条例にかかるような
内容である場合、制作サイドから指摘出来るようにしておきたいですね。
ユニバーサルデザイン等を指示されている場合は
この文字サイズの計算はひとつの指針でしょうか?
JISの記事はこちら[LINK]から
『JIS規格番号からJISを検索』
で
『S0032』で検索してください。
開発系の方はこちら
【[JISX8341]高齢者・障害者等配慮設計指針: [FORCE]】[LINK]
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