[QR]QRバーコードを作る(商用向き)【その6】
【その5】[LINK]で
ベクトルデータとしてのバーコードは出来ました。
基本的には印刷工業会の資料[LINK]を守って作っていれば
■後行程で塗りの太りの発生が小さい
■印刷工程での太り(ドットゲイン)が小さい場合
■解像度が高い場合
は
はこのまま商用データとして使っても
まぁ大丈夫と思われます。
逆に言うと
『低解像度』や『紙ニジミ』が大きい場合は
バーコードのセルサイズが小さい場合は
注意が必要です。
では引き続き
『ラスタ時の塗りの太りを加味した設定』
を検証していきます。
『低解像度』な場合やインクジェット等の場合には
重要な調整になってきますので
面倒くさがらずに行っていきます。
まずは↓の表を見てください。
pt | ichi | mm |
1 | 0.0138888888888889 | 0.352777777777778 |
2 | 0.0277777777777778 | 0.705555555555555 |
3 | 0.0416666666666667 | 1.05833333333333 |
4 | 0.0555555555555556 | 1.41111111111111 |
5 | 0.0694444444444444 | 1.76388888888889 |
6 | 0.0833333333333333 | 2.11666666666667 |
7 | 0.0972222222222222 | 2.46944444444444 |
8 | 0.111111111111111 | 2.82222222222222 |
9 | 0.125 | 3.175 |
10 | 0.138888888888889 | 3.52777777777778 |
11 | 0.152777777777778 | 3.88055555555556 |
12 | 0.166666666666667 | 4.23333333333333 |
13 | 0.180555555555556 | 4.58611111111111 |
14 | 0.194444444444444 | 4.93888888888889 |
15 | 0.208333333333333 | 5.29166666666667 |
16 | 0.222222222222222 | 5.64444444444444 |
17 | 0.236111111111111 | 5.99722222222222 |
18 | 0.25 | 6.35 |
19 | 0.263888888888889 | 6.70277777777778 |
20 | 0.277777777777778 | 7.05555555555556 |
21 | 0.291666666666667 | 7.40833333333333 |
22 | 0.305555555555556 | 7.76111111111111 |
23 | 0.319444444444444 | 8.11388888888889 |
24 | 0.333333333333333 | 8.46666666666667 |
25 | 0.347222222222222 | 8.81944444444444 |
26 | 0.361111111111111 | 9.17222222222222 |
27 | 0.375 | 9.525 |
28 | 0.388888888888889 | 9.87777777777778 |
29 | 0.402777777777778 | 10.2305555555556 |
30 | 0.416666666666667 | 10.5833333333333 |
31 | 0.430555555555556 | 10.9361111111111 |
32 | 0.444444444444444 | 11.2888888888889 |
33 | 0.458333333333333 | 11.6416666666667 |
34 | 0.472222222222222 | 11.9944444444444 |
35 | 0.486111111111111 | 12.3472222222222 |
36 | 0.5 | 12.7 |
37 | 0.513888888888889 | 13.0527777777778 |
38 | 0.527777777777778 | 13.4055555555556 |
39 | 0.541666666666667 | 13.7583333333333 |
40 | 0.555555555555556 | 14.1111111111111 |
これはポイント表です。
1ポイント=1インチ÷72で計算しています。
イラストレーターは単位系をptで計算していますので
この表の数値で設定していく事で
一発でチョロっと出来てしまう事が多いですね(いろんな意味で)
で!
『塗りの太り』を加味した
バーコードの作成になります。
ここからがAI2DCode-Pro[LINK]のよくできた所です。
先にも書きましたが
私はQRバーコードをベクトルで作るのを勧めませんが
AI2DCode-Proを使う理由です。
印刷補正機能を使います。
上記のポイント換算表に乗って
まずはQRコードを作ります。
こんな感じで
『少し痩せた』感じでベクトルデータが出来ます。
これを
ラスタライズするわけですが
ちゃんとしたセル形で
バーコードが出来ています。
この部分は
何回も色々試してやるも良し
いちど計算してやるも良し
って事です。
低解像度の場合は
この部分をちゃんとやらないと
になっちゃいます。
作成時の補正
と
ラスタライズの解像度
を
何種類か試しておいて
案件別で『既定値』のような物を
作成しておけば
安心ですね。
今回の例は
ポストスクリプトポイントで
割り切れたり 乗算の答えがポストスクリプトポイントの乗算と同じになるように
してあげる事で
仕上がりが奇麗になる例です。
(偶然じゃね?って話もありますが...w)
イラストレーターは内部で色々計算しています
その計算結果が表示されるわけです。
全てを詳しく知る必要はありませんが
理屈だけでも
わかっていると
『なぜ?』って時に
助けになりますね。
カラースペースについては
■CMYKのKのみ
■グレースケール
■BW
で
どれが良いのか?は製版担当に問い合わせると良いでしょう
PDFワークフローの場合
『黒』の取り扱いが若干異なる
カラーワークフローもあるようですので
一度確認しておく事をお勧めします。
■印刷用データとしての注意点
■アンチエイリアス
■色
■セルサイズ
■余白
■塗りの太り
が注意点です。
プラグインを使えば作る事自体は
とても簡単です。
が
プロとして
正しいバーコードデータとして
印刷物を手にするエンドユーザーまで
届けられるように
■クライアントとの調整
■後行程の仕様の聞き取り
を行い
確実なバーコードの読み取りを確保するために
責任があります。
悪い言い方をすると
文字データは『まぁ読めれば』良いわけです
多少文字が太っていようが
アンチエイリアスが立っていようが(ダメだけど...w)
バーコードは
『読めなくてはいけない』のです。
ここまでやるの?って思われるかもしれません。
プロなら
一度はちゃんとしたデータが出来るように
しておかないといけませんね。
もちろん
QRバーコードは『エラー補正』がありますから
ダメデータでも
読み取りOKだったりしますが
お金をもらう以上ちゃんとした物を
納品したいですね。
作るのは簡単ですが
色々考えなくてはいけないねって話です。
【その7】[LINK]へ続く
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