[Quartz]iWorkアプリケーションと色の不思議な関係【その3】
その1[LINK]で
カラーパネルの『つまみ』で指定した色空間が
PDFに出力した時の色空間になる事を見ました。
その2[LINK]では
配置した画像やクリップアートの色空間について
MS Officeと比較したりして見ました。
その3です。
iWorkの書類上で指定した『色』や
配置した画像等の『色』は
それぞれの色空間をPDFへ渡しています。
その時に全ての項目にプロファイルとタグ(関連)を付けています。
↑このプリフライトの結果で見られている
『Generic CMYK Profile』は
入力される値に変化が無い
一番ナチュラル?(ある意味では違うけど)なプロファイルです。
左がJapanColorのカーブ 右がGeneric CMYK Profile
Generic CMYK Profileは
入力がK50なら 出力もK50
になっています。(ちょっと端折っています、もちろんそれだけじゃない)
一方JapanColorの方が入力に
カーブがあるのが見て取れます。
またこの2つのプロファイルはテーブル値がかなり違いますので
このように
表現出来る色の範囲が違っているのがわかります。
そんなわけで
CMYKで塗られたセルやCMYKデータで作られた
iWorkの書類から書き出しされたPDFを
イラストレーターで開く場合
イラストレーターのカラー設定で
『埋め込まれたプロファイルを保持』して
CMYKでこのPDFファイルを開いた場合
K100はK100で表示されます。(はずです)
セルの塗り セルの線 文字の塗り オブジェクトの色
それぞれで カラースペース(CMYKとかRGBとか)を
統一して作っていくようにしておくと
良いかもしれませんね
紙に印刷する事を念頭にビジネス文書を作る場合
iWorkはとても良いかもしれないですね。
■ワンポイント
iWorkのナンバーズで書類を作って
データもセルもオブジェクトもCMYKで作ったのに
書き出したPDFには必ず『RGB』の要素ができてしまいます。
せっかくCMYKで作ってもRGBの要素があるのはナニですが
書き出したPDFをイラストレーターで開くときにも
↓このように
カラースペースが混在しているので
CMYKかRGBかどっちか選べ!って言われます。
これはナンバーズの『ドキュメント』の仕組みから
どうしようもなく出来てしまいます。
『シート』に『表-1』がレイヤ構造として乗ります
この『表-1』のレイヤ構造がRGBをデフォルトにしているようです。(自信無いけど)
あくまでも『表-1』はレイヤ的なオブジェクトの構造なので
↓このように『表無し』の書類を作る事が出来ます。
エクセルを普段使っている人には
へぇ〜なんじゃないでしょうか
表計算ソフトなので『表が無い』書類も作れるんです。
面白いですね。発想が
このナンバーズの構造があるから
1シートに表1 表2 表3と 表をそれぞれ
独立して配置利用する事が出来るんですね。
面白いですね
個々の表はそれぞれあくまでも『オブジェクト』的な扱いですので
重なったり出来るのはエクセルユーザーはへぇ〜なんじゃないでしょうか。
ちょっと話がそれましたが
ナンバーズで出来てしまう『表』のRGBオブジェクトは
原則ホワイト 255/255/255ですので
Acrobat上で修正しても問題ないと思いますので
色を置き換えるも良し タッチアップでオブジェクト削除するも良しって所でしょうか。
ちょっと問題もあるものの
iWorkアプリケーションは
CMYKのカラーで作業をする事が可能
Adobeの製品は書類をCMYKかRGBかって決めていますよね。
イラストレーターのCMYK書類にオブジェクト1つ書いてRGBスライダで色を塗ったとしても、それはあくまでもCMYKのオブジェクトですよね。
iWorkは 個々のオブジェクト毎に色空間が違っていていもそれを容認しているんですよね。
不思議だなぁと
って話でした。
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