[chflags]Finder上での『鍵』マークの仕組み
ここでは
『ロック』=『鍵マーク』について
を書きます。
■デフォルトのアクセス権についてはこちら[LINK]
■アクセスコントーロールACLsについてはこちら[LINK]
を参照下さい。
Finder上で見れる
鍵マークは
『chflags』なるコマンドで付加されたり削除されたりしています。
鍵マークを知るために
chflagsについて書きましょう
chflagsには
共通で使える物
ユーザー環境に限るもの
スーパーユーザー環境に限るもの
があります
共通属性
設定 | 解除 | 意味 |
hidden | nohidden | Finder等GUIから隠す。不可視ファイルの設定 |
コマンドとFinderの動作を
並べてみましょう
ファイルへ付加される『フラッグ』を調べるには
ターミナルで『ls -lO』を使います。
このファイルにhidden不可視 のフラグを付けます
chflags hidden <ファイル名やフォルダ名(パス指定)>
ファイルにhiddenの属性が付加されて
ファイルがFinder上で見れなくなりました。
では
戻します。
chflags hidden nohidden <ファイル名やフォルダ名(パス指定)>
となります。
もう何となくわかりましたね?
不可視ファイルの可視化はこちらの方法もあります。
【[SetFile]ファイルを不可視 可視 に変更する。: [FORCE]】[LINK]
ユーザー環境
設定 | 解除 | 意味 |
opaque | noopaque | ディスクをユニオンマウント[LINK]した時用(未確認) |
nodump | dump | ダンプする際に含めるか?含めないか?(未確認) |
uappnd | nouappnd | ファイル(開けるが変更できない) フォルダ(追加出来るが削除できないドロップボックスの動作に似ている) |
uappend | nouappend | ↑に同じ |
uchg | nouchg | ロック『鍵』をかける変更不可に変更 |
uchange | nouchange | ↑に同じ |
uimmutable | nouimmutable | ↑に同じ |
管理者(su)環境
chflagsの前にsudoが必要になります。
sudo chflags 〜となります。
設定 | 解除 | 意味 |
arch | noarch | アーカイブフラグ 検索時にアーカイブの中を除外すると検索されない(たぶん...笑) |
archived | noarchived | ↑に同じ |
sappnd | nosappnd | ファイル(開けるが変更できない) フォルダ(追加出来るが削除できないドロップボックスの動作に似ている) |
sappend | nosappend | ↑に同じ |
schg | noschg | ロック『鍵』をかける変更不可 |
schange | noschange | ↑に同じ |
simmutable | nosimmutable | ↑に同じ |
それではいよいよ
ロック『鍵』のかかってしまった
ディスクのフラグの解除をしてみましょう。
問題になるのは
こんな表示の場合ですね。
10.6だとこんな感じです。
『カスタム』と出る場合はこちら[LINK]を先に読んでください。
ちなみに
↑で表示されるUIDでログインしてFinderからロック解除って方法で成功した例もあります。
全部ターミナルでの作業になります。
注意
コマンドを間違えると起動不能になる事も考えられます
コマンド操作に自信の無い人やよくわからないなぁ〜な人は
心配なら詳しい人にお願いした方が良いかもしれません。
サンプルでは
『ディスクの名前』は『Disk1』になっています。
自分のディスク名で変更してください。(ここが重要です)
まずは『Volumes』に移動します。
sh-3.2#
sh-3.2#
sh-3.2# cd /Volumes
sh-3.2#
sh-3.2# pwd
/Volumes
pwdの戻り値が『/Volumes』なら
『ls -lO』エル エス スペース ハイフン エル オーの大文字
を
実行します。
sh-3.2# ls -lO
total X
drwxrwxrwx 22 admin staff schg,uappnd 816 Oct 24 17:50 Disk1
マウントしている『Disk1』の
ディスクボリュームに『フラグ』
『schg』と『uappnd』が付いているのがわかります。
では解除します。
sh-3.2#
sh-3.2# sudo chflags -R noschg Disk1
Password:<ここに管理者パスワード>
sh-3.2#
解除出来たか?
『ls -lO』で確認します。
sh-3.2#
sh-3.2# ls -lO
total X
drwxrwxrwx 22 admin staff uappnd 816 Oct 24 17:50 Disk1
schgが取れました
続けてuappndも取ります。
sh-3.2#
sh-3.2# sudo chflags -R nouappnd Disk1
sh-3.2#
sh-3.2#
解除出来たか?
『ls -lO』で確認します。
sh-3.2#
sh-3.2# ls -lO
total X
drwxrwxrwx 22 admin staff - 816 Oct 24 17:50 Disk1
これで『uappnd』も取れました
一連の操作で
書き込み不能だった
ディスクに書き込み出来るようになります。
後はアクセス権ですので
ファインダーの情報を見る
から変更しても良いですし
ターミナルを使ってchmodしても良いでしょう
フラグを『取る』のはさして問題ありませんが
フラグを『付ける』のは最悪
間違えると起動出来なくなったりしますので
注意して実施してください。
| 固定リンク
「Permission」カテゴリの記事
- verify repair permissions アクセス権の検証・修復(2016.03.19)
- [chflags]Finder上での『鍵』マークの仕組み(2010.10.24)
- [ACLs]アクセスコントロールを使う(メモ)(2010.07.12)
- [AppleScript]MacOSXのデフォルト・アクセス権を変更する。(2010.03.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント