[PDF Form]アクセシブルなPDFフォームはMacでは作れない【一部下位互換無し】
アクセシブルなPDFフォームを作成するポイントを
AdobeTVで解説していますが
■受信出来て書類にアクセス出来る
■操作しやすく入力できる
■理解しやすく
■健常者と同様の内容を提供出来る
ライブサイクルLiveCycleを使う事で
■生産的に作業出来て
■コンプレックス・フォームを作成出来
■さらにアクセシブルな設定を数多く出来る
としています。
LiveCycleを使う事で
■キャプション
■全ての項目へのタブ設定
■スクリーンリーダー用のカスタムテキストの設定
等々
数多くのアクセシブル設定が出来るようになります
って事は
MacにはLiveCycleは提供されていないので
Macでは『フル』アクセシブルなPDFフォームを作成出来ない
わけです。
また
AcrobatXのLiveCycleで作ったXMLフォームは
Mac版の下位バージョンでは編集出来ません。
(たぶんLiveCycleでないと編集出来ないはず)
他アクセシビリティPDF関連について
少し紹介します。
■スクリーンリーダー用の最適化
LiveCycleはフォームに『構造』を持たせる事が出来ます。
こちらで紹介した[LINK]HTMLのテーブルと同様に
テーブル構造を最適化する事で
スクリーンリーダーユーザーの読み上げが
最適化されます。
■フル・タブアクセス
フォーム以外の『アーティクルや段落』構造にも
タブ順序を付ける事が出来ます。
マウス操作が出来なくても
キーボードのtab操作で項目を移動出来るように出来るようになります
■フォーム構造をタグの中でも構造化出来ます。
Mac版のAcrobat9では
フォームは注釈の一部として構造化されますので
↑の図のように文章の一部として構造化に含める事は出来ません。
読み上げ順も同様ですね
ただし
AcrobatXでタグ構造化したフォームについては
Acrobat9環境では認識しません。
現時点でAcrobatのバージョン『7』で
閲覧操作出来る事を前提にしているので
この機能を付加する事については
まだ数年間は猶予があると言って良いでしょう
■テキストフィールドにキャプションを付加
先にも書きましたが
テキストフィールドの一部として
キャプションを付ける事が出来るので
スクリーンリーダーユーザーは
その項目が何なのか?理解しやすいですね。
■スクリーンリーダー用のカスタムテキストの設定
ツールヒントや代替えテキストの他に
スクリーンリーダー用に専用のテキスト注釈を付ける事ができます。
等々
LiveCycleでしか出来ない事が多くなってきました。
そんな事から
お客様の要求事項の中に『アクセシブルなPDFで』が
要求事項として有る場合は
LiveCycleで作成や各項目を設定する必要がある
って事ですね。
困ったなぁ
MacとWindws両方でイクラよ...........遠い目線
(アドビのバージョンアップは税金みたいなもんだから諦めるしかないのかねトホホ)
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コメント
Macでもacrobat proがあれば一通り出来ると思ってました。
そんな穴があったなんて…
投稿: 詠み人知らず | 2010年11月20日 (土) 16時50分